紹介00

こんにちはイラストレーターの水道橋ですらです

いつもの育児絵日記とは異なる記事内容ですが…

明日7月3日保育士試験 実技試験実施日

流石に皆さん練習に練習を重ねていることかと思います。
そこで直前ですが実技試験対策のブログを書こうと思いました。

『えっ?前日?おせーよ!

と思われた方。

今回のテーマは 時短 です。

「造形」を選択してこれまで幾度も作画を練習してきた皆さんでも


描くテーマは当日でしか知り得ません


試験当日にテーマが決まって、構図を決めて、描く


 作画うおお




『はい、時間です。そこまで』




作画えっ





がんばって練習したのに描ききれなかった…なんてケースも聞きます。

実技試験上ではテーマに沿った構図、人物(人数・年齢)、背景、色塗り、
これらを全て制限時間の45分以内に描き上げなければならないということで

表現が難しい、そして一番目につく人物に時間を取られてしまう傾向にあると思います。

じゃあ人物時短するのかと言えば、

私はそうは思いません。


今回は、背景パターン化することで

構図・背景の時短をしてしまおう!


という事をテーマにお話ししていきたいと思います。

以前にホイクタスのセミナーでお話しした内容を使いながらご説明させていただきますね。

※今回ご紹介する技法は、漫画家/イラストレーターとして活動する水道橋ですらが独自に探求したうえで見出した作画技法です。
できるだけ簡略化した作画を追求しておりますので一般的なイラストの作画技法と異なる点についてはご了承ください。



①テーマに沿った作画の例    

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さてそれでは実際に描いたものを見てみましょう。

▼こちら
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『こんなん描けるか!!!』






そう思った皆さん。正解です。

これは2〜3時間くらいかかります。
単にイラストの仕事です。

今回やるべきは色鉛筆を使用したアナログ描き
これはあくまでも見やすい様・解説しやすい様に参考として描いた絵になります。

▼実際はこちら
紹介05

これなら描けそうですよね

さて条件のおさらいです。

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ピンク文字が描くべきポイントですが、意外と盛りだくさんですよね…

ここで私のオススメは

背景から描くことです。

理由は
背景解説01

ということ。

背景解説02

この条件1〜4までを45分以内に完結させるわけなんですが、
4の「着彩」以外は結構考えるので脳のカロリー消費しますよね。

そこで2の「背景」条件にまず注目してください。
背景解説03

共通化(パターン化)できる様な背景条件であれば考える時間が短縮できます!

お決まりの 保育室、園庭、ホールなどのオーソドックスなケースはパターン化できます!



複雑な場所が来たらもうガンバッテクダサイ…



ということで!
背景解説04

背景条件をパターン化してしまえば一番面倒な1、3の

人物描写にエネルギーを注ぐことができます!



【パターン化の例】
背景例01
実技実践!背景08
実技実践!背景09
実技実践!背景10

背景例05

試験が始まってテーマを確認したら、まずは手を動かして


背景を描きながら

人物の配置を考えていきましょう。


考えている時間にも作画してしまう事で1分1秒を無駄にしません!


②背景作画開始         

まずはじめに
紹介07
小さな事ですがケースから取り出す時間も時短しちゃいましょう。

ここからは一気に行きます。
実技実践!背景00
実技実践!背景01
実技実践!背景02
実技実践!背景04
実技実践!背景05
実技実践!背景06
実技実践!背景07
背景例02
背景例03
背景例04
実技実践!背景11

いかがでしたか?


基本的な背景パターンは
背景例01
ここを押さえておけばOK!

描き方はともかく、このアウトラインができればあとは窓やドアなどのパーツを乗せて行くだけ!

「園庭」について、遊具を描き込んで園庭感を出そうとする方もいらっしゃると思いますが、よほど遊具を描くのが得意という方以外は作画コスト面でカットすべきだと思います。

今回はあえて建物側を背景として屋外であるということを表現してみました。

背景の色塗りは人物とまとめて最後でOKです。
この時点では下書きイメージでの説明になります。
大体5〜6分くらいで描き上げられるのではないのかと思います。

最後15分くらいは線画の清書や着彩、微調整などで使用するので

25分程度は

人物描写に注力してできる事になります!


ここまで言ってアレですが

複雑な場所が来たらもうガンバッテクダサイ…

(それだけはどうしようもありません…運なのでお決まりパターンが来るのを祈ってください…)

という事で実技試験で「造形」を受けられる方は是非ご参考にしてみてください!

それではご覧いただきありがとうございました


※これらはあくまでも参考例です。
「こう描くべき」というものではありませんので
ご自身が描きやすい方法を練習するのが最良ですが
その練習のご参考になれば幸いです。



▼人物の作画についての解説を聞きたい方は以下の動画を参考にしてください


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